僕が「#みんなのオンFes」にかける想い
僕が「#みんなのオンFes」にかける想い|松風塾高校 工藤真仁
2020年10月31日、僕にとって初めてのGLEのイベントが開催される。それが「#みんなのオンFes」。
青森では2017年にスタートして今年で4回目を迎えるはずだった。
まさか僕にとっての初めてがみんなにとっての初めてになるなんて…。
僕とGLEとの出会い|誰よりも輝いてる高校生
GLEというのは、日本各地の小中高校生が中心となって実行委員会をつくり、世界で活躍する一流アーティストを招聘してイベント(大型コンサート・ワークショップ・マスタークラス)を企画運営する実践型教育プログラムのこと。今回の文化祭「#みんなのオンFes」もGLEの一貫だ。
僕とGLEの出会いは小学生の頃、僕がこの松風塾高校に入学する前だ。
実はそんなに興味はなかったけれど、父に誘われてロマノフスキーのクラシックピアノイベントに足を運んだ。
当時の僕はよく知らなかったけれど、呼ばれていたのは海外のすごいアーティストらしい。
だけど僕にとっては、海外のアーティストよりもイベントを引っ張っている高校生たちの方がすごく見えた。
何がすごいって、高校生が自分たちで企画を考えてイベントをやっていること。高校生といったって歳は大して変わらない。失礼かもしれないがまだ子供だ。
その子供たちのイベントに。会場に。隙間がないほどたくさんの人、人、人。どうやら1000人くらいいたらしい。
青森のこんな田舎に1000人もの人が集まるイベントを主宰しているのが高校生だというのである。
自分にはこんなことができるのだろうか。いや、やってみたい。
こんな大きな舞台を用意することができたら、きっと僕も成長できるんじゃないか。なんだかすごい人になれるのではないだろうか。
そんなわくわくが押し寄せてくる感覚を今でもはっきりと覚えている。
それは突然のことだった
そんな想いを胸に、僕は松風塾高校に入学した。
しかし…。
皆さんご存知のとおり、今年はコロナウイルスの影響で全国的にイベントが中止に。
当然のごとく、GLEのイベントも中止に危機に陥った。
あの感動の中心にいたくて。あの大きな舞台を作り上げたくてこの学校に入ったのに。
まだ1年生だから、来年もチャンスはある。
だけれど、まったく何も経験できないまま、来年のGLEを成功させることなんてできるのだろうか。
自分に何ができるのだろうか。
不安と焦り…。
いや、私の言葉では表現できない、よくわからない感情が私の中でいっぱいになっていた。
毎日大変…。だけどこの先に自分の思い描く未来があるから頑張れる
今、僕は「#みんなのオンFes」の準備をしている。これが今年のGLEのイベントだ。
会場に人を呼んでイベントができなくなったからオンラインで。
しかも、同じGLEを行っている長崎南山学園と倉敷高校との3校合同で開催することになった。
先輩たちはもちろん、先生たちもオンラインでのイベントは初めて。
僕だって初めてだ。予想だってしていなかった。
松風塾高校にとっては4回目のGLEなのに、みんなにとって初めてのGLE。
正直、わからないことばかり。
GLEが開催されるのは嬉しいけれど、先生たちも先輩たちも1からのスタート。
どんなイベントになるのかまだ想像がつかない状態だ。
zoomというオンラインのミーティングアプリを初めて知った。
YouTubeで初めてライブ配信をしてみた。
本当に初めてのことばかりだ。
この先どうなるのかまだわからないけれど、きっとこのイベントをやり切った先には、何かが変わるんじゃないかと思っている。
統率力?リーダーシップ?そんなものが身につくのかな。
みんなを率いて物事を成し遂げられる。そんな力が身につくのかな。
いや、まだ1年生だから期待しすぎかな。
とにかく、本当に毎日が大変なことばかりだ。
でも、#みんなのオンFesをやることで、多くの人たちに勇気や感動を届けたい。
だから最後まで気を抜かずに自分の精一杯を出し切ろうと思う。
まずは今年のGLEを絶対に成功させる。1万人を集める。
そして、来年は自分がみんなを引っ張れる存在になっていたい。
だから、お願いです。
僕たちが考える最高のイベント「#みんなのオンFes」に遊びに来てください。