#みんなのオンFes 初めてのオンラインイベントに挑戦!今ぶつかっている困難と発見
初めてのオンラインイベントに挑戦!今ぶつかっている困難と発見|松風塾高校 澤田誠一
僕たちはGLEという教育プログラムの一環として、豪華なゲストをお呼びして毎年イベントを行っています。しかし、今年はみなさまご存知の通り全国的にイベントの開催が困難な状況となり、オンラインでイベントを行うことになりました。
それが「#みんなのオンFes」という3校合同のオンライン文化祭。このイベントに込めた想いのひとつとして、「全国のみなさんへ勇気や希望、前に進む元気を届けたい」という意図があります。
今回は、初めてのオンラインイベントに挑戦している僕たちが直面している困難や、挑戦したからこそ得られた気づきをお伝えすることで、少しでもみなさまに勇気や希望を与えられればいいなと思い、今の不安な気持ちやかっこ悪いところもすべてお伝えしようと思います。
不安いっぱいのスタートを切った8月
今回のイベントがオンライン開催になると聞いたのは夏休み中の8月でした。そのときわかっていた内容としては「コンサートをする」。ただそれだけ。正直、不安だなと感じました。思った通り、準備を始めると不安なことがたくさん出てきました。
まず、計画を立て始めたのは2学期、8月下旬に入ってから。本番の11月3日までの短期間で間に合わせることができるかどうかはとても不安でした。
しかも、今回は松風塾だけではなく、倉敷高校と長崎南山高校の2校と合同で企画運営をすることになり、どのような形で連絡を取り合い企画を作っていくのかがはっきりしていませんでした。そのため、学校でどのように準備を進めていけばいいのかがわかりませんでした。
さらには、オンラインでの開催は学校や先生、先輩など、みんなにとって初めての試みだったので、全体のイメージが全くできない状態。仕事の内容や機材の準備など、何が必要で、どんな役職があればいいのか全くわからず不安でした。
僕自身もこれまでにオンラインイベントに参加したことはありません。オンラインでやっているイベントで思いつくのものは、高校や大学の学校説明会くらい。
チャットでコメントや質問をして答えていくという双方向のやりとりがしやすいのかなというイメージはあるけれど、話している側は相手の反応がないと進行しづらそうだなという印象がありました。
自分たちで考えて動いた準備期間。それでも不安は続いた
準備がスタートしたとき、僕の不安は的中しました。
3校の合同会議が始まったもののなかなか話がまとまらず、活動をすることができませんでした。松風塾ではそれぞれの部門があるのですが、みんなが同じ状況でした。1つの議題を決めるのに3週間かかり、その間はほかの話もあまり進まず。各高校で企画のイメージがずれていたことも、時間がかかった原因だと思います。
ほかにも、僕たち高校生が企画を考えるはずが大人側の話が長くなり、話がなかなか進まなくなっているときもありました。このほとんどが3校合同会議が始まって3、4週間の出来事です。
準備が思うように進まないなかで黙って待っているわけにはいきません。そのときは各校でやる企画の中で決まっていることをとにかく先に進めました。しかし、ある程度の所まで進むと質問がでてきてしまい、また先に進まなくなってしまいました。
結局、自分たちで考えて行動したことでは根本的な解決にはならず。毎週1回しかない会議で結論が出ないと次週まで持ち込んでしまうため、早目に決めなきゃというような焦りがずっとあり、精神的な負担が大きかったのを覚えています。
大変な日々の中で僕たちは成長できた
そんな不安な状況の中、ついに#みんなのオンFes開催まで残り1週間を切りました。この2ヶ月ほどの間で少しずつ変化も感じています。
今回のイベントではZoomを使う機会が多く、Zoomの基本的な使い方や配線のつなぎ方など多くのことを学びました。オンラインで開催をすると知ったときには全く知らなかったことで、準備中は驚きの連続でした。
僕は実行委員長をしているため、全体を見てそれぞれの担当への連絡や期限までの計画を立てることができるようになりました。仲間のことを見ていても、同じ学年だけでなく同じ部門の他学年とのコミュニケーションが増え、話し合いが活発になってきたのがよくわかります。
僕自身の成長もみんなの成長も、不安な状況が続くなかで一生懸命に準備を続けてきたからこそ得られたものです。これは本当によかったなと思っています。
まだまだ不安、でも今はみんなで楽しみたい!
実はまだ不安なところもあります。
各部門の進行状況がバラバラで間に合いそうな部門とギリギリな部門があり、全体で成功させられるかどうか、はっきり言って不安です。オンラインは初めての試みで、さらに3校合同で行うので、うまく連携をとりながら視聴者を楽しませることができる確信もありません。
準備がきっちりできたとしても、当日にトラブルが発生したとき、冷静に対処できるかどうか不安が残っています。万が一、機材のトラブルが発生したら、先生の力を借りないと直せないのが正直なところです。
こんなふうに、GLEのイベントが初のオンライン開催でどんなふうになるのかわからなくて不安なところもたくさんあるけれど、今はとても楽しみにしています。
僕は実行委員長として全体の活動を見ながら別で活動することが多くありました。当日も画面に登場することは少ないですが、画面に映っていなくても#みんなのオンFesを盛り上げていきます!
コロナウイルスの影響でまだまだ世の中が暗いように感じます。そんな中、この活動を通してみなさんに少しでも元気になってもらえればいいなと思っています。初めてのことで、慣れないことが多く、当日も失敗してしまうこともあるかもしれません。
それもまた演出の一部として楽しんでいただければ嬉しいです。
ぜひ、10/31、11/3は世界とつながるオンライン文化祭「#みんなのオンFes」で楽しい時間を過ごしてください!